株式会社白山機工
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62oV6102ETONARUKASコンベヤが繋いでくれる人の絆テムを考えることができます。お客様の要望をただ聞くのではなく、取り付ける機械の特性を前もって調べておき、少ししつこいくらいに情報を聞き出すのは、より使いやすい仕様に設計したいからです。単にできますが、製品を造り上げるのも、それを使うのも人です。組み立てから設置、修理まで、たくさんの現場を歩いてきたからこそ設計に魂を吹き込むことができる。それは早く社会に出たことで得られたアドバンテージだと思います。ていられるのは、自分を鍛えてくれた〝鬼〟たちのおかげと今は感謝しています。図面をひくことはパソコンで簡いい仕事をして、大きな顔をしせっさく小さい頃、父が働く鉄工所にお弁当を届けにいくと、鉄板を加工し、いろんな製品に仕上げていく父の姿をいつも興味深く見ていました。工業高校に進み、旋盤やフライス盤などの工作機械を使って金属を切削したり、鉄板を溶接でつなぐ実習はすごく楽しかったですね。自分の手で一からものを造ってみたいと思っていた私は、この会社に面接に来た時から、現場で製品を組み立てる仕事を強く希望しました。でも実は、「チップコンベヤ」って一体何なのか、全く知らなかったんです(笑)。版画や彫刻を作る時、削りくずが出ますよね。チップとは削りくずのこと。私達の身のまわりにはいろんな金属製品がありますが、それらは工作機械を使って材料を削ったり、穴を開けたり、研磨するなど、様々な加工工程を経て完成します。その過程で大量に出るのが、「キリコ」と呼ばれる切削くず。パ■川部祐二さん【製造部】せんばんスタのようにクルンとなったものから、砂のように微塵なものまで、金属の種類や加工方法によって形状は様々です。そんな切削くずを自動で外に運び出す装置が「チップコンベヤ」。私達が白山で造っている「チップコンベヤ」は日本全国、そして海外の工場に送られ、様々な工作機械とともに、ものづくりを支えています。私は今まで3回、海外のお客様の工場にチップコンベヤを据え付けに行ったことがあります。初めてアメリカのシカゴに出張した時はすごく不安でしたが、その後、ベトナム、メキシコと回数を重ねるごとに飛行機の乗り継ぎにも慣れ、現地の工場で、陽気な人達とふれ合うのが楽しみになりました。お客様の工場に納めた機械を修理しに出張することもあります。状況を聞けば、どこが悪いかほぼ見当がつきます。長い間働き続け、調子が悪くなったチップコンベヤを見ると、すごく愛おしい気持ちになりますね。工具を取り出して不具合を直し、たまった汚れを心を込めて落としてやると、再び元いと気に動き出したコンベヤに、「これからも長く、お客様のために頑張ってくれよ」と心の中で語りかけるんです。    す   ふぐあいけんま みじんがんば.l 「図面は見るものではなく読むもの」経験を積んでも決して慣れてはいけない。工作機械用チップコンベヤ、工作機械用クーラントユニット、工作機械用カバー、マンション用宅配ボックスなどの設計製造販売。株式会社白山機工〒924-0004 白山市旭丘4丁目10番地Tel. 076-275-6631URL http://www.hakusankiko.co.jp■代表者 代表取締役 穐田 竹男■創  立 昭和28年 ■従業員数 128名取材協力コンベヤの納入先には、国内外の有名企業も数多くあります。

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