株式会社白山機工
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踏み込んだ未知の世界自分に蓄積していく技術未体験ゾーンに飛び込めば秘められた能力が目を覚ます岡おかやま山 真まこと琴さん剥はげ落ち、長い年月の経過を物語っていね自分で組み立てたことがあるのはベッドくらいで、高校も商業科。私にとって、ものづくりの仕事はまさに冒険でした。初めて見学に来た時、真新しいキレイな社しゃく屋おがとても印象的でしたが、ここで造られている「チップコンベヤ」が日本全国、そして海外の国々で使われていると聞いても全くピンときませんでした。そのスゴさを知るのは、組立サービス課に配属され、実際に使われているお客様の工場に出張した時。つい最近、東北地方へメンテナンスに回ったのですが、そこで目にしたのは30年前に納められたチップコンベヤでした。板ばん金のカバーは所々歪ゆんで塗とう装がいましたが、中を見ると驚くほど状態が良く、「自分が生まれるずっと前から丁てい寧に使い続けてくださったんだ」と思うと、初めて出会ったお客様に感謝の気持ちが込みあげてきました。んきがそ図工で版画を彫ほったことがあると思いますが、工業製品も金属などの材料を工作機械で切せっく削さ加工して部品を造ります。そして、部品を造れば造るほど大量に出るのがその削り屑くず(チップ)。たまったチップをエスカレーターのように拾い上げ、工作機械の外に排出する装置がチップコンベヤです。入社して5年。鉄板を曲げたり溶ようつ接せしたり、金属加工の基本技術から学び、今では配管も含め一人でチップコンベヤを組み立てます。また、修理に出向くと電気系統を調べ、故障箇所を特定して部品交換もします。ゼロからスタートし、最初はできないことのほうが多かったですが、それが少なくなるにつれ活躍の範囲も広がり、自分が成長していくのを実感できました。いよいよ海外にも出張する話が聞こえてきてドキドキしていますが、それもきっと、自分を大きくしてくれる冒険となるに違いありません。一歩踏み出せばなんとかなる学生時代は気づかなくても、社会に出て新しいことを経験すれば見えてくるものが職したあります。進路に迷ってとりあえず就としても、身につけられることが一つでもあれば成長を実感でき、働きがいに繋がります。ただじっとしていても視野は広がりません。将来、やりたいことがわからないなら、何かを始めてみるべき。その経験は決して駄にはなりません。むだ無出身校:金沢市立城南中学校、石川県立金沢商業高等学校工作機械用チップコンベヤ、工作機械用クーラントユニット、工作機械用カバー、マンション用・戸建住宅用宅配ボックスなどの設計・製造・販売。株式会社白山機工〒924-0004 白山市旭丘4丁目10番地Tel. 076-275-6631URL https://www.hakusankiko.co.jp ■代 表 者 代表取締役 穐田 竹男■創  業 昭和28年 ■従業員数 145名(23歳)しゅうしょくチップコンベヤ組立株式会社白山機工製造部 機械組立

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