株式会社小松電業所
12/16

自分が輝けるものを求めて闘たたかう相手は自分自身情けは人の為ならず駒にはそれぞれの進み方がある勝負はそれを知ることから始まる中なか村むら 匠たくみ さん大学に進学して建築を専せ攻こしたものの、「自分がやりたいことって、本当にこれなのか?」と疑問が湧わいてきて、わずか1年で大学を中退。地元に舞い戻ってきました。自分の中の疑問を解決したいという思いもあり、いろんな仕事を経験しました。交通整理、自販機の補ほう充、長距離トラック…、その中で自分の身かだ体が自然と順じ応し、惹ひきこまれていったのが、鉄を熱で溶かして接つぎ合わせる“溶よ接せ”でした。 溶接は、あらゆる機械や建造物の製造に欠かせない金属加工技術。自分の腕の善よし悪しが仕事に表れるので、ごまかしがききません。自分の中で完璧を求めてしまう私は、「次はもっと上手に」と思ってやっているうちに、「コマツ技能競技大会溶接部門」の石川県代表として出場が決まったんです。高校時代、将棋部で県大会団体優勝を果たした時以来の快か挙きでした。ゅんのういょつうらんうじゅ筋すじ縄なわではいきませんが、それを克こく服ふくし手作業で行う溶接は、ビード(溶接跡)の美しさと正確さが技能の高さを証明します。また、金属は熱をあたえると歪ゆがむ性質があります。油ゆだん断すると相手はすぐにヘソを曲げるので、材料の機きげん嫌をうかがいながら素す早ばやく作業を進めなければいけません。なかなか一ひとて納得のいく仕事ができた時は、大きな達成感に包まれます。人に“かつがれる”と何でも引き受けてしまう私は、高校時代、生徒会長と将棋部の部長を務めていました。将棋は相手の心理を読み、ひらめきで勝負しますが、溶接は自分自身との闘い。大会本番では緊張のあまり、手が震え、手順を間違えることもあります。勝負に勝つには自分をコントロールできないといけません。練習のために、普段の仕事を代わってくれている同僚もいます。そんな会社に感謝し、全国で闘ってきます!「人に親切にすることは相手のためだけでいとなって戻っなく、やがて自分にもよい報てくる」。これがこの言葉の本来の意味。以前は違う意味ととらえていました。ものごとを正しく理解すると人生が変わります。多くの人が、この言葉の通りに行動すれば、世の中は平和になって幸せに暮らすことができると思います。13建設機械・鉱山機械のエンジンフード、サイドカバーなど外装部品及び燃料タンク、ヘッドカバー、運転席ユニットなどの製造。株式会社小松電業所〒923-0061 小松市国府台5-20Tel. 0761-47-8888 URL http://www.dengyosho.jp ■代 表 者 代表取締役社長 塚林 幸作 ■創  業 昭和23年  ■従業員数 390名  (35歳)出身校:小松市立板津中学校、石川県立小松工業高等学校むく溶 接技術者株式会社小松電業所製造部 溶接課

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る