株式会社小松電業所
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うせ金属をつなぐ溶よつ接技術叱しってもらえる優しさ人を支える優しさの奥にあるのは信頼をつなぎ合わせる強い使命感吉よしだ田 貴きいち一さん量りうの差が品質に影響します。くょさか皆さんが学校で使っている机やイスをよく見ると、金属の部材が溶接されている部分があると思います。どんなに体重をかけてもビクともしないのが溶接の強さ。この工場で造っている建設機械のカバーやタンクにも溶接は欠かせません。外観が重視されるカバーは、溶接跡を美しく、油などの液体が入るタンクは絶対に漏もれないよう継つぎ目を完全に塞ふがなくてはいけません。溶接は高度な熟じ練の技を必要とし、技ぎ私は入社してすぐ、タンク製品の溶接を検査する仕事をしていました。いつも達人の仕事に驚き嘆し、溶接の良し悪しを見る目が養われました。その一方で、同期の仲間たちが日に日に溶接の腕を上げていくのがわかり、自分だけが取り残されていくような気がして、「早く溶接がしたい」という思いが膨ふらんでいきました。ゅくれんょうたん「溶接やるか?」待ちに待ったその時が来たのは、入社して2年経った頃でした。指導してくれたのは普段、優しくて面白い先輩。言葉で説明するというより、何度もやって見せてくれ、それを真まね似して覚えました。その優しい先輩が烈れっか火のごとく怒ったのは、やったことのない仕事を前に、「自分にはまだ無理です」と答えた時。「そんな気持ちじゃ、一生できないぞ!」「挑戦してみて失敗したら、いくらでも俺が手直ししてやる」。そう言って本気で叱ってもらったおかげで、甘えていた自分に喝かつを入れることができました。現在、リーダーとして後輩たちを教える立場になりました。自分がしてもらったことを、後輩に返していくのが私の務つとめだと思っています。幸い後輩たちは皆、チャレンジ精神が旺おうい盛せ。先輩と同じセリフを言う機会がないのが少し残念です(笑)。物事の真意を教えてくれた先生高校時代、弓道部の顧問であり、進路指導もされていた恩師の額見先生。「コミュニケーション能力というのは、誰とでも話せるくみことではなく、何が求められているか汲取り、どう行動するか判断する能力」。「一まとから目を離してはならないのは、瞬でも的敵の矢を受けて死ぬから」 。そう説明してくれた言葉の意味は今でも忘れず、社会生活の場で役立っています。建設機械・鉱山機械のエンジンフード、サイドカバーなど外装部品及び燃料タンク、ヘッドカバー、運転席ユニットなどの製造。株式会社小松電業所〒923-8588 小松市国府台5-20Tel. 0761-47-8888URL https://www.komatsudengyo.com ■代 表 者 代表取締役社長 塚林 幸作■創  業 昭和23年 ■従業員数 434名   (25歳)出身校:加賀市立山中中学校、石川県立小松工業高等学校17建設機械部品接溶株式会社小松電業所製造部 溶接課 4班 リーダー

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