株式会社小矢部精機
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■佐土 亨さんものづくりに育てられた自分造り手の思いをつなぐクラッチで世界中のお客様の心を動かしたい佐吉株式会社小矢部精機*クラッチ…動力をつなげるための回転盤(45歳)土さど亨とおる田よしだ惇じゅんじ司ワークが多くなりましたが、長い間、私はプレス機械ひと筋すじに、組立も部品加工も経験してきました。高校を卒業して初めてスパナを握った時、数分でできる機械の分解作業が、ボルト1本外はずすのに何時間もかかってしまいナの使い方を教えてくれたことを思い出します。レーキが重要な役割を果たしているように、強大な圧力で金属を加工するプレス機械にも「クラッチ&ブレーキ」が組み込まれ、安全で正確な動きをつくり出しています。プレス機械の心臓部とも言えるこの装置の組立は、ボルトを締める力加減も決められており、緻ちみつ密な調整現在は工場内の事務所でデスク、見かねた先輩がスパ(笑)車の安全走行に、ク*ラッチやブが必要です。すべての機械について組立ができるようになるまで約5年かかりましたが、達成感は大きかったですね。部品加工で苦労したのは“数学”。部品を造るのに「三角関数」や「座標」の知識がいるなんて思いもしません。全く勉強してこなかった私にあきれた先輩が、高校の数学の教科書を持ってきてくれましたが、なかなか頭に入らない。ところがある拍ひし子に、わからなかった数学の定理がストンと腑ふに落ちたんです。その瞬間、目の前がパッと明るくなり、だんぜん仕事に意欲が湧わいてきました。そして私は密かな目標を立てました。「その日の仕事を完璧に仕上げ、外に置いてある材料も全部終わらせたら、上司に大きな顔ができる。そして新しい仕事をさせてもらう!」。私は機械のプログラミングを勉強し、加工スピードを上げるたょうクラッチ事業部 主任佐土さん(左)、吉田さん(右)クラッチ事業部 管理課 課長(32歳)出身校:小矢部市立津沢中学校、富山県立中央農業高等学校出身校:砺波市立般若中学校、富山県立砺波工業高等学校産業機械エンジニア

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