株式会社小矢部精機
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52oV4202ETON.l さ ARUKAS■砂田 遼さん世界に貢献する技術「OYABEのマシンは操作しやすく思い出があります。難題な条件をクリアするために苦しんだ日々も、てクールだぜ!」と褒ほめてくれるその一言で報むくわれました。理系が得意だった私は、大学で機械工学を勉強しました。機械と違って、目に見えない電気はとっつきにくいと感じていたのですが、なぜかこの会社に入社してからは長く電気設計に携たずさわってきました。電気や電子は、絵を描くのと同じように、自分が想像したカタチを表現できる自由さがあります。誰も造ったことのないシステムも自らのアイディアで開発できるのです。大学時代、所属していた研究室の先生に勧すすめられ、初めてこの会社を知ったのですが、田んぼの真ん中に、こんなグローバルな会社があるなんてびっくりしました。高校生の時は国際交流科で少し韓国語を学び、韓国にはサッカーの試合で行ったことはありましたが、世界中を相手にした仕事を自分が担になうことになるとは、全く想像もしませんでした。大学で学んだのは、主にコンピュータ・プログラムなどソフトウェアに関することでしたから、制御盤の中に組み込む電子基きばん板や電子部品などハードウエアを設計するにあたっては、ほぼ一からの勉強でした。先輩を捕つかまえては、わからないことを聞きまくっていましたが、嫌がらずに、よく付き合ってくれたなと感謝しています。3年ほど経ち、仕事にも自信がついてきた頃、それまで経験したことのない超ビッグなプロジェクトが舞い込んできました。それは、海外各国にいくつも拠点がある、お客様の工場に向けて、同じ機械システムを納おめるというもの。造る機械は同じでも、国ごとに法律で決められた電気機器の安全規格があり、それを調べるだけでも大変な作業でした。制御盤ができ上がらないことには、機械を組んでも動かせないので時間との闘いでしたが、行き詰まった時には先輩たちが助けてくれました。長い月日をかけ、ついにこのプロジェクトを全てやり遂げたときは、自信と共にすごい達成感を得られました。また私たちが造る機械は基本的に、同じ機種でも仕様が違ったり、新たな機能を加えたり一い品一様。機械が完成したら、お客様に立ち会っていただき検査を行います。電源を入れて機械を作動させると、「動きが速いね」と感かんん嘆たの声と共に、スマホで撮影を始めるお客様もいらっしゃり、喜ばれる様子にエンジニアとしての誇りを感じます。しばらくして新しい車が発売され、スタイリッシュなボディに多くの人が目を留めます。その車が造られた工場で、自分が携わった機械が活躍していると思うと、自動車開発にも貢献している気がして嬉うれしくなります。っぴんいちよう*制御盤…電子機器が組み込まれた、機械をコントロールする装置。国内外自動車メーカー向け大型自動化設備の設計・製作・輸出・据付、レーザー加工設備、搬送システムなどの開発・製造。株式会社小矢部精機〒932-0137 小矢部市渋江2020Tel. 0766-69-8131 URL http://www.oyabe-seiki.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 藤田 淳二 ■設   立 昭和44年  ■従業員数 100名  機能が多いほど、直感的な操作性が重視されるタッチパネル。ちょっとした遊び心も使う人への思いやりなのです。制御盤に組み込まれる電子部品は種類が多く、調達できるかどうかが問題。常に先を読んで情報を集めています。

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