株式会社スギノマシン
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■加工課 坂東 春菜さん普通じゃない楽しさ販はんろ路が広がっていますが、世界にはの傾かたむきを制せいょ御ぎする方法を考え、そのソフトを設計し、機械に組み込んで動作チェックを繰り返し行い、ついに完成させることができました。スケールの大きなメーカーがいくつもあって、手を結んで新たな機種を投入してきます。そこに決して背を向けることなく挑いどみ続けるのが自分たち。かつて空手の世界大会に出場し、身からだ体の大きな選手と闘って勝った感動は忘れません。今度はエンジニアとしてメイドイン富山のサムライマシンに磨きをかけ、世界と勝負していきたいと思います。スギノマシンの製品は海外にも心ここち地よく、男子に負けたくないと、旋せんん盤ばの技能検定にも挑戦しました。工業高校の機械科に進んだ女子は同学年で私一人。変わっていると思われるかもしれませんが、私は自分のやりたいことができる高校に行きたかったんです。当時、私の身近に特殊な車いすを使っている人がいて、いつも興味深く見ていました。そして世話をしていた足の不自由なワンちゃんにも車いすを作ってあげたいと思ったのですが、私にはその知識がなく、機械について勉強したくなったんです。周りは男子ばかりでしたが、普通とは違う特別感が変わっているといえば、スギノマシンもそうかもしれません。富山県は水資源に恵まれ、名水も多いですが、水を使ってモノを“切る”という発想にびっくりしました。初めて会社見学に訪れ、ウォータージェットカッターで段ボールを切らせてもらった時のときめきは、今でもはっきり覚えています。そして今私は、段ボールどころか、コンクリートやぶ厚い鉄板も見事に切断してしまう、超高圧水を発生させるポンプの部品を造っています。コンピュータ制御の高機能な旋盤を使って加工するのですが、これを使いこなすには、高校で習ったプログラミングの知識や三角関数の計算が必要で、それを毎日駆くし使しています。最初は失敗の連続で、機械を壊してしまい泣きそうになったこともありましたが、失敗しないよう一緒に対策を考えてくれ、いつも見守ってくれる先輩が近くにいてくれたおかげで成長できました。失敗から私が学んだのは、「知らなかった」と反省する前に、自みずから教わる姿勢が大切だということ。6年目を迎え、これからは私が後輩に教えていかなければなりません。自分が教わったことを記憶に留とめ、教え方も身につけていきたいと思っています。不可能とされていたことを可能にしてきた超高圧水の技術は、あらゆる分野に用いられ、医薬品や化粧品、食品を生産する最先端技術にも使われています。私は車いすを作ってあげることはできませんでしたが、それがきっかけで、より多くの人に役立つ仕事をしていると思うと嬉うしく感じます。 れ 52oV4202ETON.lARUKAS「行列とベクトル」の数学理論を応用してソフトをつくり、ノズルの最適な角度を制御する、新たな5軸制御システムを開発しました。6年目を迎え、図面を見てプログラムも作れるようになりました。予定も自分のペースで組めるので、心に余裕ができ趣味も楽しんでいます。ウォータージェット洗浄・切断装置、温式・乾式微粒化装置、精密ドリリングマシン、CNC小型マシニングセンタ、自走型極限作業ロボット、各種工具、微細繊維素材などの開発、設計、製造、販売、技術コンサルティング。株式会社スギノマシン〒936-8577 滑川市栗山2880番地Tel. 076-477-2555 URL https://www.sugino.com ■代 表 者 代表取締役社長  杉野 良暁 ■創   業 昭和11年  ■従業員数 1,410名(グループ全体)  

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