立山電化工業株式会社
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南極地域観測隊の隊員だった大学の先生の講演を、興き味津々で聞き入ったのは中学2年の時。それから数年後、大学の理学部に進学した私は、その教授の雪せ氷学の研究室に入り、立山に登って雪の性質や雪解けの状態を調べる実験をしました。興味を持つと、とことんのめり込んでしまう私が現在、仕事で取り組んでいるのは、大学の専せう攻とは関係ない、電気と化学が融ゆう合した世界。物質の表面に金属の薄い膜まをつくる「めっき」という技術分野です。みんなが当たり前に持っているスマホやゲーム機、パソコン、テレビなど最新のテクノロジーが詰め込まれた電子機器の中に、その技術がたくさん隠れています。雪や氷もそうですが、当たり前に存在するものにこそ奥の深い不思議な世界があり、それを探求していくことに、私はロマンを感じています。ょうみしんしんっぴょうがくんこうご作さよう用や化学反応によって移動する金施ほどこす高度な技術が私たちの得意とす至しなん難の業わざ。電流値や時間、材料を入拓ひらかれるのです。中学の理科で、「電気分解」について習うと思いますが、「めっき」は電気の属イオンのしくみを応用して物質の表面に金属の膜をつくる技術。どんな極小の電子部品でも、正確にめっきをるところです。自動車に搭とうい載さされる先進の安全装備は、絶対に不ふぐ具あ合いを起さないよう極めて高い性能が要求されます。電子基きばん板に組み込まれる重要部品を数百万個、限りなく均一な精せいど度で仕上げるのはれて回転させるバレル(樽)の速度など、ぴったりの設定条件を見つけなければなりません。常に心がけているのが、「毎日一つでもいいから、なぜだろうと思うことを見つけること」。大学時代の先生の言葉ですが、それを意識してものを見ていくと、自おのずと道は話す時は、相手の立場に立って人とコミュニケーションをとる上で気をつけているのが、上手に話すことよりも、相手の立場に立つこと。人は年齢も経験も価値観も異なります。自分が理解していることでも、相手がどう受け取るかわかりません。座に回答を求めず、相手の状況やペースをそくざ即いたり、言葉を考え、時には内容をかみ砕選んで伝えることが大切。私は何度も失敗しながらそのことに気づきました。くけっのめり込めば好きになる「なぜ?」が技術の第一歩世界を席せん巻する先進テクノロジーは気づかれない技術革新でつくられる平ひらの野 宏ひろかず和さん電子部品への表面処理(電気めっき)。スマートフォンや自動車の部品に私たちの表面処理技術が使われています。立山電化工業株式会社〒933-0806 高岡市赤祖父546番地Tel. 0766-23-1680URL http://www.tateyamadenka.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 園 晶雄■創  業  昭和20年 ■従業員数 189名くだ出身校:富山市立呉羽中学校、富山県立呉羽高等学校(34歳)めっき加工技術開発立山電化工業株式会社技術開発部 技術課 技術係 係長公害防止管理者(水質関係第2種)

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