砺波工業株式会社
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監督は現場で成長する一日一日が未来へつづく“楽しむこと”を教えてくれた先生経験の目盛りを一つ刻めば自分のスケールは一つ大きくなる「今日も一日ご安全に!」現場での朝の挨拶が終わると、作業員さんはそれぞれの持ち場に移動します。現在、僕が配属されているのは、排水路の改修現場。ゲリラ豪雨などによる洪水被害を防ぐために、今まであった排水路をさらに大きく掘く削さして、「フリューム」と呼ばれる大きなU字型のコンクリート製品を埋ま設せしていく工事を行っています。長さ2mもある巨大なフリュームを数百メートルにわたって一つひとつ、つなげていくのですが、ただ置いていくのではなく、左右の高さの調整が重要。水は川か上かから川か下しに向かって流れますから、少しずつ傾きをつける必要があります。その勾こ配ば差は400分の1。つまり、1mあたり、端と端の高さの違いをピッタリ2.5㎜に調整しないといけないのです。毎日、何度も何度も測量を行うので、測量技術がずいぶん上達しました。ういみわわもつい7っく朝、現場事務所に出社したら、今日一日の仕事を確認します。現場責任者である上司が作った工程表通りに工事は進むのですが、安全かつスムーズに作業ができるよう事前にやっておくことを自分で考えます。材料の搬はんに入ゅうがある日は、資材置場にじゃまになるものがないか、トラックが安全に通れるかなど再確認します。僕が土木をやりたいと思ったのは高3の時。利賀村で橋を造る工事現場を見学し、「この橋が完成したら、地図に載るんです」と言った現場監督がとてもカッコよく輝いて見えました。僕はまだ、監督という仕事の入り口に立ったばかり。多くの現場を渡り歩いてきた上司は工こう程ていの先までよみ、正確で効率のよい手順を示してくれます。自分はまだ一日一日を乗り切るのに精一杯ですが、真っすぐに続くフリュームのように未来へ希望をつないでいきます。高校時代、野球部の厳しい練習に毎日ツライ顔をしていると、監督の宮袋先生はいつも「笑顔、笑顔」と声をかけてくれました。「好きな野球、どうせやるなら、ポジティブに楽しんだほうがいい」。「苦しい」を「楽しい」という言葉に変えて、「ああ楽しい、もう一周走りてぇ(笑)」と笑顔をつくると元気がわいてきて、結果もついてきました。各種イベントを開催 新社屋のイベントスペースでは、ロボットプログラミング教室や富山グラウジーズの試合観戦、ジャズコンサートなど大人から子供まで楽しめるイベントを開催しています。(23歳)さん出身校:富山県立南砺福野高等学校土 木現場監督砺波工業株式会社土木部 中なか井い 空ひろ

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