長野ポンプ株式会社
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消防車の未来を見つめる先頭を走り続けるために新時代を独走する消防車は、ハイテクと職人気質のハイブリッド岩いわい井 勇ゆうき樹さん大学で生産システムを専せう攻し、機械、電気、化学、プログラミングなど工学に関して広く学んできましたが、実際にものをつくるという経験はありませんでした。そんな私が初めてドイツを訪れたのは、まだ入社して間もない頃。消防車の製造現場を目まの当たりにして、先進的なものづくりの考え方に感動すら覚え、この会社が目指す姿を知って使命感に火がつきました。消防車には消火を行うポンプ車や、救助活動を行う救助工作車など、いろいろ種類がありますが、タンク(水槽)やホース、はしごなど多くの資し機材を載せるため、重たく、大型になってしまいます。しかし、人命を救うには、小回りの利きく機動力が命。そこで消防車の軽量化が求められています。〝これまでにない消防車を一からつくり上げる〟ことにチャレンジし、先頭を走るのがこの会社。その未来を一緒に見たいと思いました。んこ一ひとめ目でわかり、自動調整できる液晶パきざい金沢に消防車を製造する会社があるのは知っていましたが、一台一台オーダーメイドで造っているとは想像もしませんでした。お客様の要望に合わせ、タンク、放水・吸水口、資機材の取り付け位置など仕様を変更できるのは当たり前。放水量や薬剤の残量などがネルなどハイテクなシステムもカスタマイズしています。軽量化の要かなめとなるG*FRP製のパーツは、設計の精度が重要。図面を描くにも職人感覚が必要です。海外で生産する場合は図面の認識に違いがあるため、英語で設計手順書を作成し、現地の工場に行って、細部にわたり打ち合わせします。この5年間でパスポートに押されたスタンプも増えました。先を行くものは追ついい随ずされ、良いものは真まね似されるのが世の常つね。しかし、ここには新しいことに挑戦する空気が満ちています。最も良いアイデアは、最初まずいアイデアに見えるものだ明らかに良いアイデアは、他の人も思いにやっている可能性つきやすく、誰かが既れながあります。だから、少しくらい常識外発想が必要で、最初は評価が低くても、あきらめずにカタチにしていくことが成功につながるという意味。有名なプログラマーわり、この言葉はの言葉ですが、開発に携真実であると身をもって感じます。(31歳)出身校:金沢市立北鳴中学校、石川県立金沢二水高等学校すでたずさはず*GFRP …ガラス繊維強化樹脂消防ポンプ自動車および消防関係車両の製造・販売。消防・防災用品・医療機器の販売。消防設備の設計・施工・保守点検をしています。15長野ポンプ株式会社〒920-0841 金沢市浅野本町ロ145番地Tel. 076-252-4336URL https://www.naganopump.co.jp ■代 表 者 代表取締役 長野 幸浩■創  業 昭和 9年 ■従業員数 76名 消防車技術開発長野ポンプ株式会社車両事業本部 車両製造部 技術開発課

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