株式会社北陸カラーフォーム
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甘さと厳しさを学んだ日々可能性を拓ひく新たな挑戦努力し続ければ必ずいいことがあるレールを外れてわかったのは自分で方向を決めて歩くこと足の速さを買われて推す薦せで入学した最初の高校では、陸上200mで県で1位になり、かなり調子にのっていました。しかし、チヤホヤされていい気になっていた自分の生活態度を許してくれなかった先生に反発し、高校を中退。その時は後こ悔かしました。親はもちろん、中学の時の先生まで心配してくれ、これ以上まわりに心配をかけてはいけないと思い、働いて自分の力で高校を卒業すると決心。そして通信制の高校に再入学しました。その高校に通う生徒は年齢も様々。60歳を過ぎてもなお、勉強する意欲にあふれた人もいて、自分ももっと勉強したいと、4年間、放送大学で経済学を学びました。途中、レールを踏ふみ外し、少し遠回りをすることになりましたが、それがあったおかげで、自分で考え、自分の責任において行動する大切さを学んだと思います。この会社で造っているのは、ゴム、ウレタン、スポンジといった衝撃を吸収する柔やわらかい素材を使った様々な製品。その用途はバスやトラック、建設機械をはじめ、いろんな分野に使用されています。現在、僕に与えられた仕事は、この会社が新たに取り組んでいる特殊加工。柔らかい素材ではなく、プラスチックやアクリル、新素材のデュラウッド(合成木材)など、硬い材料を使った新たな製品づくりに挑戦しています。全てが初めて取り組むものだけに、9割が手作業。マニュアルもなければ教えてくれる人もいませんから、自分でやり方を考え出すしかありません。しかし、もともとレールが敷かれていない所を歩くのは経験済み。きっとこの仕事が自分の可能(笑)ういいんらい性も切り拓いてくれる気がして、とてもワクワクしているんです。「あきらめないで、最後まで努力し続ければ、必ずいいことあるよ」。母親が僕に言ってくれた言葉。期待した結果にならなくても、頑張ってやり切ったという自信は、自分の人生に活折を味わった時、一人になってきてきます。挫自分と向き合い、その言葉を信じて頑張ってみようと思いました。自分のことを一番見てくれていた親に感謝したいと思います。ざせつ各種パッキン・クッション材、断熱材、防音・吸音材、制振材、シート材など発泡品素材の加工、製造を行っています。株式会社北陸カラーフォーム〒923-1202 能美市莇生町カ4番地1Tel. 0761-51-5143 URL http://www.peicolor.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 中山 恭一 ■設  立 昭和54年  ■従業員数 50名  (27歳)出身校:白山市立鶴来中学校、石川県立金沢泉丘高等学校21特殊素材加  工株式会社北陸カラーフォーム特殊加工吉よしだ田 卓たくや矢さん

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